放射線疫学調査は、調査対象者の、氏名、生年月日、住所等の個人識別情報や被ばく線量の記録、住所履歴、生死の情報や交絡因子のアンケートの情報等調査対象者の個人情報を取扱います。これらの個人情報は電子計算機を使用したデータベースに編成されています。 そのため、(公財)放射線影響協会では、関係職員に守秘義務を課すとともに情報取扱者を限定するなど、情報ファイルの安全管理のルールを定めこれを遵守することによって、万が一にも個人情報が外部に漏えいしたりすることがないよう、厳重な配慮を払っています。 また、収集された個人情報の漏出、誤用、改変を防止するために、厳重なセキュリティ対策を実施しています。個人情報は、放射 線疫学調査の実施にかかわりのない者がアクセスできない安全な環境下に保管しています。 さらに、調査の方法・内容や個人情報の取扱いにおいて、調査対象者のプライバシーを侵したり、個人情報の保護に欠けたりするこ とのないよう、外部の有識者等に委員をお願いした倫理委員会を(公財)放射線影響協会に設け、ご意見をいただくようにしています。
1.基本方針
公益財団法人放射線影響協会(以下「協会」という。)放射線疫学調査センター(以下「疫学センター」という。)は、協会が国から受託している放射線疫学調査(以下「疫学調査」という。)において、原子力発電施設等で働いたことのある人を対象に、個人被ばく線量、生死等に関する個人情報を利用して低線量・低線量率の放射線を受けることによる健康への影響について調べています。 疫学センターは、個人情報保護の重要性を認識し、個人情報に関する法令及び人を対象とする医学系研究に関する倫理指針並びに協会の規程等を遵守し、疫学調査に利用する個人情報を適正に取り扱います。
2.個人情報の適正な取扱い
3.個人情報の利用目的
疫学調査では、低線量・低線量率の放射線を受けることによる健康への影響について調べるため、原子力発電施設等で働いたことのある人を対象に、個人被ばく線量、生死と死因、がん罹患、生活習慣等に関する個人情報を取得します。 疫学調査は、この個人情報を利用して調査対象者の生死と死因、がん罹患、生活習慣と被ばく線量との関係を統計学的に解析することによって行います。