あ行
か行
RR = O/E
ERR = RR-1 =(O-E)/E
過剰相対リスクは、過剰分(観察値から期待値を引いたもの)と期待値との比を表す。何らかのモデルに基づいてデータから推定した過剰相対リスクの値を、「過剰相対リスク推定値」という。単に「過剰相対リスク」としてもよい。
部位 | 喫煙の影響 | 禁煙の 効果 |
||
---|---|---|---|---|
関連の 有無 |
期間・本数 などによる影響 |
その他(組織型別など) | ||
口腔 | ◎ | + | お酒との組み合わせでさらにリスクが高くなる | ○ |
鼻腔と 副鼻腔 |
◎ | + | 組織型別(扁平上皮がん)に検討しても関連が認められる | |
鼻咽頭 | ○ | + | EBウイルスの影響は考慮されていないが、それだけでは喫煙者での高リスクは説明できない | ○ |
中咽頭と下咽頭 | ◎ | + | ○ | |
食道 | ◎ | + | 組織型別(腺がん、扁平上皮がん)に検討しても関連が認められる。お酒との組み合わせでさらにリスクが高くなる(扁平上皮がん) | |
胃 | ◎ | + | お酒やピロリ菌の影響を除いても、喫煙の影響がある | ○ |
大腸(結 腸・直腸) |
* | 喫煙者での高リスクについて、他の要因の影響を否定できない | ||
肝臓 | ◎ | + | 肝炎ウイルスの影響を除いても、喫煙の影響がある | ○ |
膵臓 | ◎ | + | お酒の影響を除いても、喫煙の影響がある | ○ |
喉頭 | ◎ | + | ○ | |
肺 | ◎ | + | がんの組織型別(扁平上皮がん、小細胞がん、腺がん、大細胞がん)に検討してもそれぞれ関連が認められる | ○ |
女性乳房 | - | 喫煙者でのリスク上昇が、他の要因の影響で説明ができる | ||
子宮頸部 | ◎ | + | パピローマウイルスの影響を除いても、喫煙の影響がある | |
子宮体部 | - | 喫煙者でのリスク上昇は他の要因の影響でも説明ができる。また、閉経後女性では喫煙する人の方がリスクが低い傾向がある | ||
前立腺 | * | 喫煙者での高リスクについて、他の要因の影響を否定できない | ||
尿路 | ◎ | + | 移行上皮がんだけでなく、腎細胞がんでも関連がある | ○ |
白血病 | ◎ (骨髄性) |
+ | リンパ性白血病やリンパ腫については、研究報告が少なく、結果も一致していない | |
その他 | * | 研究報告が少なく、結果も一致していない |
<凡例>
【関連の有無】
◎:因果関係がある ○:リスク上昇と関連がある *:関連があると判断できない -:関連がない
【期間・本数などによる影響】
+:期間が長い、本数が多いほどリスクが高い
【禁煙の効果】
○:禁煙によりリスクが低くなる効果がある -:禁煙後もリスクが高いままである (空白):記載なし
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な行
は行
ま行
ら行